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色々とありまして…とってもお久しぶりのアップになってしまいましたが、またがんばってブログを書きたいと思います。よろしくお願いします^_^
先日、ご縁あって、東京藝大に行って参りました。
途中、上野動物園は、シャンシャン関連のイベントにより、すごい人人人。
そんな人だかりを横目に見ながら…
行って参りました、「藝大茶会」
東京藝術大学130周年を記念して行われている『藝大茶会』〜このお茶会では、表千家・裏千家・武者小路千家・遠州茶道の4大流派のお家元が濃茶席を担当されて、10月の4日間に分けて行われています。
それぞれの流派のお席では、お道具組が違います。また、薄茶席は、京都・東京の美術クラブが担当されるので、前半、後半では、ご趣向もちがいます。
私は自分の流派の日に出かけましたが、会記によりますと、様々な素晴らしいお道具の数々を拝見したくなり、他の日も出かけたくなりました!
薄茶席は東京国立博物館内の応挙館で。こちらは、元々は益田鈍翁の邸内に移築後、東京国立博物館に寄贈された建物です。室内は、丸山応挙の墨画が描かれており、美術館クラブによる名品との取り合わせが、とても素晴らしかったです。
そして、今回の目玉は何と言っても、会場が東京藝大。様々な芸術を、楽しませていただきました。
↑こちらは、お濃茶席の待合にありました、彫刻科 林 武史教授による創作茶室です。
そして、藝大茶道部の皆さんによる、藝大席。
東京藝大が誇るこの大石膏室にはボストン美術館から寄贈されたミケランジェロ(メディチ家の墓碑)、ドナテルロ、ヴェロッキオ(レオナルド・ダ・ヴィンチの師)などのルネサンス巨匠の石膏像、ミロのビーナス、サモトラケのニケを初め、ロダンの「バルザック像」など国内では右にでるところがない石膏像が所狭ましと置かれているところです。
この石膏室、普段は関係者以外は立ち入ることはできません。そして今回だけのために、真っ白の真綿を石膏像にかけて、このお部屋を作られたそうです。このような試みはもちろん初!
このお部屋を拝見できただけでも、
東京藝大まで行った価値がありました。
お道具も、風炉先屏風、釜、蓋置き、花入 、茶器、茶碗、全て藝大の教授による作品でした。
とても独創的で、本来の姿は残しつつも、やはりユニークなお道具の数々。
とても楽しませていただきました。
ちなみに、お菓子もお部屋に合わせて、、
ぴったりでした‼️
季節ハズレの暑い暑い日でしたが、
温故知新…とても素晴らしく、また刺激のあるお茶会で、素敵な秋の日を過ごすことができました。
毎年、11月半ばに、京都は鷹ヶ峰にある光悦寺で行われる光悦茶会。
一年ぶりに伺ってきました。
ここは寒くて時雨れたり…いつも寒さに震えていたイメージがあり、準備万端に出かけましたが、今年はお天気に恵まれ、日焼けが気になるくらいのポカポカ陽気でした。
本家本元の光悦垣根。
今年の紅葉はマズマズでした。
暖かすぎたようですね。
さて、お席は、お濃茶が三席。薄茶がひと席。今年は琳派400年ということで、琳派にちなんだお道具の数々が出されていました。
こんな私でも鳥肌が立つような…どこのお席も大変見応えがあり、素晴らしいお道具組みを拝見させていただきました。普段は美術館のガラス越しに眺めるような名品の数々を実際に見させていただき、そして、お席によっては、触れさせていただくという、大変貴重な経験となりました。
素敵なお道具を拝見した後は…
お楽しみのお点心は、瓢亭さん。
今年も美味しくいただきました(*^_^*)
お茶の世界の素晴らしさと奥深さにふれ、もっともっと、お勉強しなければいけないなぁ〜と…改めて思う秋の1日となりました。
香楽では、新年にふさわしく、たくさんのお客さまにお越しいただき、素敵な笑顔をいただいた一月でした。
そんな一月最後の日曜日。
お初釜のお客さまをお迎えさせていただきました。
こちらのご流派には、新館が完成した頃よりお初釜のご縁をいただき、、かれこれ20年近くおつかいいただいております。
お濃茶席は、旧館で。
薄茶席は、新館で。
それぞれのお席に趣向が凝らされ、お初釜らしい、素晴らしいお席でございました。
お昼のお点心は広間でみなさまご一緒で。。
午後からは、女将さんと一緒にお席にお招きいただき、一服頂戴いたしました。
お濃茶席は、郡上の名水で。朝の5時半から汲みに行かれたそうです。
釜にも封印がしてございました。
お流派が違うと、お点前そしてお作法もさまざま。
色々なお道具も拝見させていただき、また先生方より貴重なお話しもたくさん伺えます。
お客さまにお越しいただいております上に、大変なお勉強をさせていただき、本当にありがたく思います。
本日は、御来店いただきまことにありがとうございました。
来年も、お元気な皆様にお目にかかれますこと、楽しみにいたしております。
さて、いよいよ明日は、
私のお茶のお教室もお初釜です。
今年はどんなご趣向なのか、楽しみに伺ってまいります!
早いもので9月も20日を過ぎました。
朝晩は涼しくなり秋めいてきましたが、
日中はまだむし暑い日がつづきますね。
みなさまにはいかがお過ごしでしょうか?
秋といえば・・・「食欲の秋!」なのですが、
今回は、「芸術の秋!」のお話です。
先日、「茶の湯の文明開化~茶人玄々斎の生涯と奥殿松平家~」展を鑑賞してまいりました。
会場は岡崎市美術博物館。
別名マインドスケープ・ミュージアムと呼ばれますこの美術博物館は、岡崎市の岡崎中央総合公園の中にあります。
モダンな建物ですよね。
私は今回初めてこちらに伺いましたが、
ガラス張りのエントランスは吹き抜けのアトリウムになっており、とても明るい空間が広がっていました。
また、 エントランス前の広場からは、岡崎市街が一望でき、素晴らしい眺めでした。
きっと、桜の季節はもっと綺麗なことでしょうね。
と、眺めを楽しんだあとは、
いよいよ展覧会です。
「茶人 玄々斎(げんげんさい)」とは・・・・
茶道の三千家の一つであります裏千家の11代目のお家元です。
1810年に三河の奥殿松平家に生まれ、今年で生誕200年にあたります。
当時、跡取りのいなかった裏千家10代家元認得斎の養子となり、11代目の家元に。
幕末から明治にかけて、茶道を通じて、日本文化の復興にご尽力され数多くの功績を残されました。
特に、立礼(りゅうれい)式のお手前を考案された方ということでも有名です。
→外国の方々や正座が困難な方々が茶道をお楽しみになる時、お座敷で正座することなくおイスのお席で楽しんでいただけるように、お手前をする亭主側もおイスに座りお客様と同じ目線でお茶を点てられるよう考案されたお手前です。 立礼用専用のお手前台やおイスのセットが作られています。
さて、会場には、京都・裏千家所蔵の玄々斎ゆかりの名品の数々が展示されていました。
お軸、花入れ、お茶入れ、釜、茶杓、お茶碗、香炉など、
千家十職といわれる各家で作られた名品の数々を見ることができました。
と、同時に、学芸員の方より、玄々斎を通じ「幕末・明治での茶の湯の文化」のお話をうかがうことができました。
玄々斎は、明治維新後のその時代、イスを用いたこの立礼式のお手前の考案により、伝統を重んじる日本文化の開放性と適応性を内外にアピールしたそうです。
また、それと同時に、古来の文物を研究保存することの重要性を説き、茶道の精神と意義を「茶道の源意」と題して、明治政府に建白されたそうです。
『玄々斎 = 立礼 と つる首の花かご』 のイメージをもっていた無知な私でしたが、
今回の展示を通じ、 様々な角度から、「玄々斎の茶の湯」を学ぶことができ、また、今テレビでも話題の幕末・明治維新の時代の茶道を知ることができ、 実り多き秋の一日になりました♪
何を隠そう、裏千家のお茶をお稽古している私。
「立礼って、お手前やりずらいな・・・」なんて、思っておりましたが、
考案のうらには、こんなにも色々なストーリーがあったなんて・・・・
これからも、「わび・さび」に少しでも近づけるように、一層お稽古に精進しようと思いました。。。
(先生が見ていたら困っちゃいますが・・・・笑)
「茶の湯の文明開化」展は、11月7日(日曜日)まで岡崎市美術博物館で開催されています。
茶道に興味のあるかたも、ない方も、公園もとっても素敵なので、秋の行楽もかねて、ぜひおでかけくださいね。