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先日、香楽では「初謡会」が催されました。
「初謡会」とは、能楽師の先生のもとで「お謡い」や「お仕舞い」をお稽古されておりますお弟子さん方が、
新年になり初めての「謡いはじめ」「舞いはじめ」をされる会です。
香楽では、今年初めてこの会をお迎えさせていただきました。
お能といいますと通常は能楽堂のようなお舞台でなさるものだとばかり思っておりましたが、
先生のアイディアにより、香楽の大広間でも、能舞台を再現?することができました。
お舞台と観客席のあいだは、竹のケッカイで仕切りをつけましたので、違う空間ができました。
先生のお教え通りにお部屋も設定しましたが、何分、初めての試みでしたので、このような形で使い勝手がいいものか、お舞台の無いお部屋でご不満は出ないか、観客席が近いので、やりにくいのでは?などなど、実は色々と心配をしておりました。
でも、わたくしの心配をよそに・・・
皆様は、日頃のお稽古の成果を大いに発揮され、
大熱演で素晴らしい番組の数々でした。
「高砂」をお二人で連吟なさいました。
日頃から、よくお稽古をなさっていらっしゃるのでしょうね。
本当に素晴らしいお声でした。
そして、「初謡会」の後は・・・・・みなさま、お楽しみの宴会です。
お稽古場が名古屋だけにとどまらず全国区でいらっしゃいますので、
おひとり、おひとりが自己紹介や近況報告・新年の抱負のお話などもされて、
とても和やかに、そして、盛り上がったご宴席であったことは、
書くまでもありません。
ありがとうございました!
「お能」と言いますと、どうして高尚で近寄りがたいイメージがありますよね。
実際にご覧になられたことがない方もとっても多いようです。
たしかに、舞の動きはすり足で円も描くように静かに舞われることが多いですし、
一曲の中にはなはだしい緩急もないのでとっても静的な印象です。
(だから、眠くなっちゃう・・・という方も多いのかもしれませんね~笑)
歌舞伎のように派手な動きも台詞もないですし、お囃子も歌舞伎とはまた違います。
シテやワキなどの登場人物は、お謡いを謡うことによって、その人物を演じられています。
お能のお囃子は、能管、小鼓、大鼓、太鼓の四拍子です。
お三味線などが入ることはありません。
ややお地味な印象の伝統芸能のお能ですが、
(観阿弥・世阿弥さんに叱られてしまいますね)
一度ご覧になると、ストーリーもあり、一曲の中で緩急もあり、
面(おもて)や装束の美しさ、など、
「能のイメージ」が少しは変わるのではないかな?と思います。
お城の前の能楽堂や、名古屋駅前の夏の薪能など、
一度ご覧になりにお出かけになってみてくださいね。
私は、とても素晴らしいものだと思います。
そして、香楽では、
鎌倉・室町から続くこの素晴らしい伝統文化を守っていらっしゃる
皆様のお力に少しでもなれればと、
(さすがに能舞台までは作れませんが・・・)
またのお越しをお待ち申し上げま~す(笑)
もし、お謡いやお仕舞いのお稽古にご興味おありの方がいらっしゃいましたら、ご連絡くださいませね。